院長ブログ

2026.08.27更新

■ 眼軸長の評価をより確実に
ご存知の通り、近視の多くは眼軸長(目の奥行き)が伸びることで進行します。
これは、成長や近くを見る時間の増加などが関係しており、進行すると将来的に緑内障や黄斑疾患など、視力低下につながるリスクが高まることが知られています。
当院では、このたび、トーメー社製の光学式眼軸長測定装置「OA-1」の導入いたしました。これにより、眼軸長の変化を測定し、近視が「どのくらい進んでいるか」を客観的に確認できるようになりました。 視力だけでは分からない「近視の進み方」を把握することが可能です。

■ お子さまにも負担の少ない検査
OA-1は、お子さまが安心して受けられるよう設計されています。
・目に触れない検査
・短時間で完了
・自然にのぞくだけの操作
さらに、測定時には画面に動物のイラストなどが表示されるため、小さなお子さまでもリラックスして検査を受けていただけます。

■ グッドデザイン賞 ベスト100 受賞
OA-1は、2025年グッドデザイン賞を受賞し、さらに「ベスト100」にも選ばれています。
精度だけでなく、検査の受けやすさにも配慮された医療機器です。

■ まずはお気軽にご相談ください
「うちの子、近視が進んでいるか気になる」、「今の治療で大丈夫か確認したい」、そのような方は、ぜひ一度ご相談ください。お子さまに合った近視管理方法を一緒に考えていきましょう。

 OA-1OA-2

眼科専門医 穂積 和弘

2026.08.13更新

マイサイト(MiSight)は、子どもの近視進行を抑えることを目的に開発された、1日使い捨てタイプのソフトコンタクトレンズです。単に視力を補正するだけでなく、近視の進行をゆるやかにする「治療的な役割」を持っている点が特徴です。

海外の臨床研究では、近視の進行を約50〜60%抑制したと報告されています。ただし、効果には個人差があり、近視を完全に止めるものではありません。

特徴・メリット
1日使い捨てで衛生的
近視進行の抑制が期待できる
メガネより自然な見え方で運動もしやすい
軽度の乱視まで対応可能

装用スケジュール(重要)
効果をしっかり得るためには、装用時間が大切です。
開始時:1日6時間程度
慣れてきたら:1日10時間以上、 週6日以上の装用
※装用時間が短いと、十分な効果が得られない場合があります。
また、1週間のトライアル期間があり、実際の見え方や使い心地を確認してから継続するか判断できます。

デメリット・注意点
マイサイトは特殊な構造のため、見え方に慣れが必要です。初期は以下のような症状を感じることがあります。
暗い場所で光がにじむ
コントラストがやや低下する
物が二重に見えるような感覚
ヘッドライトなどがまぶしく感じる
こうした違和感は、多くの場合1週間程度で慣れてきます。
このレンズは、メーカーの規定により購入できる場所が限られています。そのため、インターネット等での販売はしていませんので予めご注意ください。

マイサイトは、「見える」+「進ませない」を両立した新しいコンタクトレンズです。
継続して使用することで、将来の強い近視のリスクを抑えることが期待できます。お子さまの近視が気になる方は、お気軽にご相談ください。

マイサイトワンデー

眼科専門医 穂積和弘

2026.07.20更新

スマホやパソコンの時間が増え、「目が重い」「頭が重い」「肩がこる」と感じる方が多くなっています。こうした不調は、必ずしも大きな病気とは限りませんが、目に負担がかかっているサインのことがあります。

私たちの目は、画面や文字を見るたびに「ピント合わせの筋肉」を使っています。
特に、合っていないメガネやコンタクトレンズ、また老眼年齢では、この筋肉が余計に頑張るため、目の奥の重さや頭痛につながる場合があります。
さらにドライアイでは、涙の膜が不安定になり、目の表面が刺激されやすくなります。そのため、しょぼしょぼ感や重だるさなど、「疲れ」に近い症状が強くなることが報告されています。(日本眼科学会より)
一方で、長時間同じ姿勢で作業すると、首や肩の筋肉が緊張し、血流が悪くなり、肩こりや締めつけるような頭痛(緊張型頭痛)が起こりやすくなります。(日本頭痛学会、厚生労働省 e-ヘルスネット「VDT作業と健康管理より」)
大切なのは、ひとつの原因だけで起こるわけではなく、いくつかが重なって症状が出るということ。
度数チェック、作業環境の調整、乾燥対策で、楽になる方も多くいます。

ただし、突然の激しい頭痛、吐き気や発熱、視力低下、しびれや言葉が出にくい場合などは、別の病気や救急の可能性があります。自己判断せず、早めに医療機関を受診してください。

無理をせず、気になる症状はご相談ください。

疲れ

眼科専門医 穂積和弘

2026.07.11更新

「片目だけぼやける」「左右で見え方が違う」「文字が歪んで見える」といった見え方の違和感を感じたことはありませんか。
忙しさや年齢のせいと思い、様子を見てしまう方も少なくありません。しかし、左右で見え方が違う、物が歪んで見えるといった症状は、疲れ目や老眼だけでなく、白内障の初期や網膜の病気、眼鏡の度数が合っていないことなどが関係している場合があります。
「少し気になるけれど、まだ大丈夫」と放置せず、違和感が続く場合は早めの眼科受診をおすすめします。新年度を迎える前に、一度見え方を確認しておくことをおすすめします。

眼科専門医 穂積和弘

2026.06.21更新

日本でも、HOYA株式会社さんから「ミヨスマート(MiYOSMART)」という、お子さまの近視進行を抑えることを目的としたメガネレンズが販売されています。このレンズはすでに世界50か国以上で販売されており、研究では近視の進行を約50〜60%抑制する効果が報告されています。

一般的なメガネレンズと大きく違うのは、その構造です。レンズの中央は通常通りしっかり見え、周囲には度数の異なる小さなレンズが多数配置されています。これにより、眼の奥行き(眼軸長)が伸びすぎるのを抑え、近視の進行をゆるやかにすると考えられています。
 見た目は通常のメガネとほとんど変わらず、日常生活でも違和感なく使用できます。なお、乱視にも一定範囲で対応可能です。

■ メリット
・普段のメガネと同じように使える
・コンタクトレンズより始めやすい
・小さなお子さまでも取り入れやすい

■ 注意点
・効果を得るためには、毎日できるだけ長時間の装用が必要です
・メガネのフィット感が重要なため、メガネ店での定期的な調整が必要です
・費用はやや高め(目安:約10万円前後)
・使い始めに、まれに二重に見える、めまい、頭痛などを感じることがあります
また、最初の1~2週間は見え方に慣れる期間です。周辺がぼやけて感じることがあるため、安全のために、自転車の運転や激しい体育の授業・スポーツなどは控えていただきます。

■ 重要:誰でも使えるわけではありません
以下の場合は適応外、または慎重な判断が必要です。
・円錐角膜などの角膜疾患
・斜視や強い眼位異常
・調節異常(偽近視を含む)
・見え方の違和感に適応できない場合   

■ 定期受診について
安心して使い続けていただくためにも、定期的な眼科受診が大切です。効果をしっかり引き出すためには、度数の確認や見え方のチェックなど、継続的なフォローが欠かせません。
ミヨスマートは「近視を治すメガネ」ではありませんが、「これ以上進ませないための選択肢のひとつ」です。
お子さまの近視が気になる方は、適応検査も含めて、まずは眼科医にご相談ください。

ミヨスマートミヨスマート2

眼科専門医 穂積和弘

2026.06.04更新

最近、目の疲れをブルーライトのせいという人もいますが、実は作業環境の明るさ(照度)も関係しています。

研究によると、読書やパソコン作業では、作業面の照度を300〜500ルクスに保つと、目のピントを合わせる負荷が減り、眼精疲労や視界のぼやけが起きにくくなることが分かっています。逆に暗い環境では、網膜に届く光が少なくなるため、目は常に頑張って焦点を合わせようとし、疲れやすくなります。ブルーライトカットレンズも大切ですが、まず部屋や手元をしっかり明るくすることが目の健康には効果的です。作業中はこまめに休憩を取り、照度を意識するだけでも、目の疲れを大きく軽減できます。

 照度

 読書やパソコン作業に最適な「300~500ルクス」とはどのくらいの明るさなのか?

一般的なオフィスの机上:300〜500ルクス程度
家庭のリビングの照明(天井だけ):100〜200ルクス前後 → 少し暗め
書斎や読書用デスクライト:400〜500ルクスあると目に優しい
晴れた日の屋外(直射日光下):10,000ルクス以上
曇りの日の屋外:1,000ルクス前後

目の疲れを防ぐためには、作業面の照度が300〜500ルクス必要です。
具体的には、オフィスの机の上や読書用デスクライトの明るさがこれくらいにあたります。家庭の天井だけの照明は100〜200ルクス程度と少し暗めなので、手元にデスクライトを足すと目が楽になります。
目安としては、新聞や本の文字が「自然に読めて、手元に影ができないくらいの明るさ」です。作業環境の照度を意識するだけで、効果的に目の疲れを防げます。毎日の作業スペースを少し工夫して、快適に過ごしましょう。

眼科専門医 穂積和弘

2026.05.21更新

当院では、採血による「Virw39」に加え、指先からのごく少量の血液で検査できるアレルギー検査「アレナビ45」を導入しました。

必要な採血量は約0.1mlと少なく、指先から針が見えない器具なので小さなお子さんも安心して検査をしていただけます。

食物アレルギーを含む45項目に対応しており、特にナッツ類などによる重篤なアレルギー反応(アナフィラキシー)の確認にも役立ちます。

1週間程もあれば、結果は出ます。また、保険適用し、お子さまは医療費助成制度の対象となります。

アレルギーが気になる方、検査をご希望の方は、お気軽にお問合せください。

アレナビ

眼科専門医 穂積和弘

2026.05.15更新

眼瞼下垂に対する点眼治療

「最近、上まぶたが下がってきた気がする」「昔より目が細くなったように感じる」そんなお悩みはありませんか?実はこのような症状は、加齢などにより起こる眼瞼下垂の可能性があります。
これまで眼瞼下垂の治療は手術が中心でしたが、最近では点眼で改善が期待できる治療薬が登場しています。

アップニーク®ミニ点眼液とは
まぶたの下がり(眼瞼下垂)に対して使用される点眼薬です。まぶたを持ち上げる筋肉に作用し、上まぶたを少し引き上げて目を開きやすくするお薬です。

■ 効果と持続時間
1日1回の点眼で効果があらわれ、 約6〜8時間持続します。
日中の「目の開きにくさ」や見えづらさの改善が期待できます。

■ 対象となる方
主に軽度〜中等度の眼瞼下垂の方が対象です。
とくに、加齢によるまぶたの下がりが気になる方に適しています。

■ 使用上の注意
まぶたの下がりは、加齢によるものが多い一方で、神経や筋肉の病気が関係している場合もあります。
そのため、診察で原因を確認してから使用することが大切です。
1回使い切りタイプ(防腐剤無添加)のため、開封後は再使用できません。

■ 特徴と限界
・手術をせずに、 比較的早く効果を実感しやすいことが特徴です。
・しかし、効果は一時的で点眼している間の作用のため、中止してしまうと数週間で元に戻ります。

まぶたの下がりは原因により治療法が異なります。点眼治療が適しているかも含め、診察のうえご案内いたしますので、気になる症状がある方はご相談ください。

 

眼科専門医 穂積和弘

2026.05.06更新

先月、新しいドライアイの治療薬「アバレプト懸濁性点眼液0.3%」

が発売されました。
差し心地は良く、主にゴロゴロ感、しみる、痛み、といった症状の改善を目的とした点眼液で、TRV1受容体を阻害して症状を抑えます。
懸濁液の為、よく振って点眼するよう指示があります。
通常1回1滴、1日4回点眼します。
副作用は点眼によって、目がかすむ、目が冷たく、または熱く感じる、温度の感じ方が変化する、など。
従来の治療で改善しない痛みや違和感に対する新しい選択肢として期待できます。
詳しくは医師にご相談ください。アバレプト

眼科専門医 穂積和弘

2026.05.06更新

目の乾きやかゆみがあると、つい何度も目薬をさしてしまうことはありませんか。

「さした方が楽になる気がする」「多く使った方が効きそう」と感じる方も多いと思います。
しかし実は、目薬は基本的に1回1滴で十分な量とされています。 それ以上さしても目にとどまれる量には限りがあり、あふれて流れてしまうため、効果が高まるわけではありません。
また、何度もさしすぎることで、涙のバランスが崩れたり、成分によっては刺激となり、かえって乾燥や違和感が強くなることもあります。
特に市販の目薬を頻回に使っている場合は注意が必要です。 「さすと楽になるから」と繰り返しているうちに、症状が長引いてしまうこともあります。
目薬は、回数や種類を適切に使うことが大切です。 何度もさしてしまう、なかなか改善しないといった場合は、使い方や目薬が合っているか見直してみましょう。無理に使い続けず、気になる症状があればご相談ください。

 


正しい目薬のさし方、ご存じですか?

毎日使っている目薬ですが、正しいさし方をご存じでしょうか?
まず大切なのは、必要な量を適切に使うことです。
目に入る量には限りがあるため、量よりも使い方が重要になります。

さし方は、軽く上を向き、下まぶたを少し引いて、そこに1滴落とします。
容器の先が目やまつ毛に触れないようにすることも大切です。
さした後は、何度もまばたきをせず、目を軽く閉じて1分ほど待つことで、成分がしっかりとどまります。
また、複数の目薬を使う場合は、5分ほど間隔をあけて、さすようにしましょう。
続けてさしてしまうと、前の目薬が流れてしまうことがあります。
また、懸濁液(白く濁るタイプの目薬)は、粒子が目に残って作用するため、最後に使うのが基本です。先に使うと、その後の目薬をはじいてしまい、効果が弱くなることがあります。
毎日のちょっとした使い方で、目薬の効果は変わってきますので、参考にしてください。

眼科専門医 穂積和弘

前へ

entryの検索

カテゴリ

ネット受付
under_bn04.png
お問い合わせはこちら
診療時間 平日 10:00-13:00/15:00-19:00(土・日・祝の午後は14:30-18:30まで)休診日:水曜日(祝日の場合は診療)