大人の「眼軸近視」と病気のリスク
大人になったら近視が進まないと思われがちですが、大人になっても目(眼軸)が延びて、進行する可能性があると指摘する医師もいます。
その原因は、度数が強すぎるメガネやコンタクトレンズです。確かに、それらのレンズは、遠くはよく見えますが、ピントが奥に行き過ぎてしまいます。そのため、目自体がピントを合わせようと眼軸を延ばし、結果的に近視が進行しまうのです(眼軸近視)。
そのような状態のままで、近作業の時間が一日の大半を占めている方は、目に大きな負担がかかってしまい、近視が進んでしまいます。対策は、生活にあった適切なメガネやコンタクトレンズを作ることです。
また、近視によって、他の病気のリスクが高まる恐れがあります。
視野が狭まる「緑内障」は3.3倍、水晶体が濁る「白内障」は5.5倍、網膜が剥がれる「網膜剥離」は21.5倍に。
他にも、視力と認知症の関連では、認知症が疑われる人の割合は、
視力が良好なグループでは、5.1%
矯正視力が0.7未満のグループでは、13.3%と2.6倍であったいう調査があります。
視力低下は、脳への刺激が減り、認知機能が低下してしまう恐れがあります。
見えづらさを感じている方は、眼科でその原因を突き止め、適切な対応をとりましょう。