メガネを作る時「遠くまではっきり見えるものが良い」と考える人は多いでしょう。しかし、現代人はパソコンやスマートフォンの画面といった、近くのものを見る時間の方が多いのが現状です。数十センチ先のものを見ることが中心ならば、それほど度数の強いレンズは不要です。近視の矯正レンズの度数が強すぎる事で、「過矯正」という遠視が引き起こされることがあります。
過矯正は遠くの物を見るために調整されています。この状態で近くの物を見ようとすると、眼はピントを合わせるために必要以上の労力を使う事になります。そのため、眼に余計な疲労が蓄積し、眼精疲労を引き起こして吐き気や頭痛の原因となるのです。
本来、眼の負担を軽減させるメガネが、逆に体の不調の要因となる眼精疲労を助長してしまうのは非常に残念なことです。
メガネを使う生活環境をしっかりと把握し、眼科による正しい検査で、度数を決める事がとても大切です。