院長ブログ

2026.06.21更新

日本でも、HOYA株式会社さんから「ミヨスマート(MiYOSMART)」という、お子さまの近視進行を抑えることを目的としたメガネレンズが販売されています。このレンズはすでに世界50か国以上で販売されており、研究では近視の進行を約50〜60%抑制する効果が報告されています。

一般的なメガネレンズと大きく違うのは、その構造です。レンズの中央は通常通りしっかり見え、周囲には度数の異なる小さなレンズが多数配置されています。これにより、眼の奥行き(眼軸長)が伸びすぎるのを抑え、近視の進行をゆるやかにすると考えられています。
 見た目は通常のメガネとほとんど変わらず、日常生活でも違和感なく使用できます。なお、乱視にも一定範囲で対応可能です。

■ メリット
・普段のメガネと同じように使える
・コンタクトレンズより始めやすい
・小さなお子さまでも取り入れやすい

■ 注意点
・効果を得るためには、毎日できるだけ長時間の装用が必要です
・メガネのフィット感が重要なため、メガネ店での定期的な調整が必要です
・費用はやや高め(目安:約10万円前後)
・使い始めに、まれに二重に見える、めまい、頭痛などを感じることがあります
また、最初の1~2週間は見え方に慣れる期間です。周辺がぼやけて感じることがあるため、安全のために、自転車の運転や激しい体育の授業・スポーツなどは控えていただきます。

■ 重要:誰でも使えるわけではありません
以下の場合は適応外、または慎重な判断が必要です。
・円錐角膜などの角膜疾患
・斜視や強い眼位異常
・調節異常(偽近視を含む)
・見え方の違和感に適応できない場合   

■ 定期受診について
安心して使い続けていただくためにも、定期的な眼科受診が大切です。効果をしっかり引き出すためには、度数の確認や見え方のチェックなど、継続的なフォローが欠かせません。
ミヨスマートは「近視を治すメガネ」ではありませんが、「これ以上進ませないための選択肢のひとつ」です。
お子さまの近視が気になる方は、適応検査も含めて、まずは眼科医にご相談ください。

ミヨスマートミヨスマート2

2026.06.04更新

最近、目の疲れをブルーライトのせいという人もいますが、実は作業環境の明るさ(照度)も関係しています。

研究によると、読書やパソコン作業では、作業面の照度を300〜500ルクスに保つと、目のピントを合わせる負荷が減り、眼精疲労や視界のぼやけが起きにくくなることが分かっています。逆に暗い環境では、網膜に届く光が少なくなるため、目は常に頑張って焦点を合わせようとし、疲れやすくなります。ブルーライトカットレンズも大切ですが、まず部屋や手元をしっかり明るくすることが目の健康には効果的です。作業中はこまめに休憩を取り、照度を意識するだけでも、目の疲れを大きく軽減できます。

 照度

 読書やパソコン作業に最適な「300~500ルクス」とはどのくらいの明るさなのか?

一般的なオフィスの机上:300〜500ルクス程度
家庭のリビングの照明(天井だけ):100〜200ルクス前後 → 少し暗め
書斎や読書用デスクライト:400〜500ルクスあると目に優しい
晴れた日の屋外(直射日光下):10,000ルクス以上
曇りの日の屋外:1,000ルクス前後

目の疲れを防ぐためには、作業面の照度が300〜500ルクス必要です。
具体的には、オフィスの机の上や読書用デスクライトの明るさがこれくらいにあたります。家庭の天井だけの照明は100〜200ルクス程度と少し暗めなので、手元にデスクライトを足すと目が楽になります。
目安としては、新聞や本の文字が「自然に読めて、手元に影ができないくらいの明るさ」です。作業環境の照度を意識するだけで、効果的に目の疲れを防げます。毎日の作業スペースを少し工夫して、快適に過ごしましょう。

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