院長ブログ

2025.10.20更新

睡眠時無呼吸症候群(以下、無呼吸)は、睡眠障害だけでなく、緑内障のリスク因子として注目されています。

アメリカの研究(AAO)によると、無呼吸患者は、緑内障の発症リスクが65%上昇するという結果が示されています。さらに、緑内障患者において無呼吸の重症度が高いほど視野障害の進行が速いことが確認されています。
他にも、韓国の大規模調査では、いびきなどの無呼吸のリスク指標が高い人は緑内障の有病率や眼圧も高く、特に睡眠時間が短い場合にその関連が強まるそうです。
背景には、断続的な低酸素状態や自律神経の乱れによる血流低下など、視神経への悪影響が考えらるということです。
 無呼吸の疑いがある方や無呼吸の方は、専門医療機関を受診し、適切な検査や治療をうけましょう。また、一度眼科で緑内障の精密検査を受けることもお勧めします。

睡眠

2025.10.13更新

角膜は目の表面を覆う透明な膜で、外部からの刺激や感染を防ぐ重要な役割をしています。この角膜は睡眠中に涙や栄養によって修復されるため、睡眠不足が続くと回復が遅れ、乾燥や炎症が起こりやすくなります。
実際に、睡眠不足が、角膜の細胞修復リズムを乱し、再生を妨げていると研究報告があります。その結果、角膜上皮のバリア機能が低下し、ドライアイや角膜障害のリスクが高まると考えられています。
日常生活の中で「目がしょぼしょぼする」、「光に敏感になる」と感じる場合は、睡眠不足が原因の一つかもしれません。角膜の健康を保つためには、単なる睡眠時間の確保だけでなく、連続した深い睡眠が重要です。

目睡眠

2025.10.04更新

皆さん、毎日よく眠れていますか?日本人の約5人に1人は慢性的な不眠に悩んでいるといわれています。
今回は、「睡眠と目の健康」ついて、3つのシリーズとしてお話したいと思います。

不眠や途中で何度も目が覚める「断続的な睡眠」は、単に体の疲労感を残すだけでなく、目の健康にも深刻な影響を与えます。特に涙の分泌量が減少するドライアイのリスクを高めることが近年の研究で明らかになってきました。
韓国で行われた調査では、睡眠の質をスコア化して評価した結果、睡眠の質が低い人ほどドライアイ症状が強いことが判明しました。
断続的な睡眠になると、自律神経のバランスが乱れ、涙の安定した分泌が妨げられると考えられています。
そのため、不眠症の方は、乾燥感やかすみ、異物感といった症状に注意が必要です。
質の良い睡眠を確保することは、涙の健康を守る大切なセルフケアといえるでしょう。

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