暑さがようやく和らぎ、過ごしやすい季節となりました。皆さん、夏の疲れが出ていませんか?
そこで、注意していただきたい病気が、ヘルペス(帯状疱疹)です。ヘルペスと聞くと、皮膚の病気と思われがちですが、実は目にも発症することがあるのです。
原因菌は、子どもの頃に感染した水痘(水ぼうそう)のウイルスです。その頃に、症状が治まっても、何十年も身体の中に潜伏し続け、免疫力の低下した時に、再び活動を始め発症します。
顔やわき腹や腕、腰などの体の片側に、ピリピリ・チクチクとした痛みが生じ、小さな赤い発疹や水疱が帯状にできます。やがて、眠れないほどの痛みを引き起こすこともあります。
顔、特に目の周りの皮膚に生じた場合は要注意です。角膜や虹彩などに炎症を引き起こし、ウイルスが網膜や視神経までに侵入した場合、視力低下や最悪失明することもあります。
ヘルペスは、加齢やストレス、疲れなど免疫力が低下した時にかかりやすいので予防としては食事のバランスに気を付け、適度な運動と十分な睡眠を心がけることです。
また、50歳以上の方についてはワクチンを接種することで発症予防、重症化予防が期待できると言われています。
目の周りにヘルペスの症状が出た場合は、早めに受診しましょう。