院長ブログ

2024.04.05更新

子どもの近作業時間の増加と2つの対策

現代の子どもは、近く(30㎝以内)を見ている時間はどれくらいなのでしょうか?
 ある近視の小学4年生の子どもの近作業時間を調査したところ、1日4時間以上に及んでいたそうです。
学校で過ごしている時よりも、自宅で過ごしている時の方が、近くを見ている時間が多く、その距離は、20㎝以内に顔を近づけて、1時間以上も見ていることもあったということです。

 近視進行を防ぐために、2つの対策があります。
1つ目は、【1日に2時間以上屋外で過ごす、太陽光を浴びること】です。
太陽光を浴びると、目の奥で「ドーパミン」という物質が出て、目の延び(軸性近視)の進行が抑えられ、さらに、台湾の小学校では、屋外で2時間過ごすように指導したところ、視力0.8未満の児童が減ったという調査結果があります。

2つ目は、【3つの20】です。
アメリカ眼科学会は、20分間継続して近くを見たあとは、20フィート(約6m)以上離れたものを、20秒間を眺めるという【20-20-20】のルールを推奨しています。
 つまり、意識的に長時間にわたる近作業を減らし、近視進行を予防しようということです。

皆さんも、集中して近作業をする場合は、タイマーをセットして時間を意識し、遠くのものを見つめる習慣をつけ、目を労わりましょう。

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